土地を探していると、かなり小さい狭小地が売られていたりしますよね。
狭小地については明確な定義があるわけではありませんが、一般的には15坪(約50㎡)以下の小さな土地のことを指します。
狭小地は周辺の相場と比較すると価格が安いことが多いのですが、安さに釣られて本当に買ってもいいのか?と不安になりますよね。
今回はそんな訳ありな土地を買う前に知っておいてほしいことをまとめていきます。
目次
狭いので価格は安い
土地の広さが狭い分、価格が安いのが大きなメリットです。
外構費用も安くなったり、固定資産税も安く済むので住み始めてからの出費も抑えることができます。
家を建てられるメーカーが限られる
狭小地は家を建てられるメーカーが限られることが多いです。
・足場の組み立てが困難
・上棟に人手がかかって人件費がかさんでしまう
・建築資材の運び入れが手作業になってしまい手間がかかる
・土地の前面道路が狭い場合は警備員などを多めに配置する必要がある・・etc
上記のような理由で建築の対応ができないメーカーさんもあります。
家は小さいけど坪単価(建築費用)は高くなる可能性も有り
一般的には家は小さいほど価格が安くなりますが、狭小住宅の場合は例外です。
家の大きさにかかわらず、ハウスメーカーが仕入れるキッチンや水回り等の設備の原価は同じ。
家の坪数が小さくなればなるほど原価回収が難しくなるので、小さい家を建てる場合は坪単価や建築費用を上げて利益を補うしかありません。
住宅ローンが通りづらい
住宅ローンの中には「土地面積が40㎡以上」といった条件を設けているケースもあり、利用できるローンが限られてきます。
そのため、
・金利の高いローンしか組めない
・頭金を増やさないとローンが組めない
などの可能性があります。
狭小地は売却が難しいかも
狭小地は売却が難しい可能性があります。
理由は、前述したとおり住宅を建てるのに制約が多いためです。
また、住宅ローンが通りづらい故、買い手がなかなか見つからず売却価格を下げるしかない・・という可能性も大いに考えられます。
隣地との距離が近いため、日当たりやプライバシーを保ちづらい
住み始めてからの懸念点は、お隣さんとの距離が近いこと。
隣の建物との距離が近い場合は日当たりの確保が難しかったり、プライバシーを保ちづらい可能性が高いです。
その辺りのコストも加味して購入を検討しましょう!
外壁の塗り替えや修理が難しい場合も
家を建てる場合は住み始めてからのメンテナンスのことも考えておきたいところ。
お隣の建物との距離があまりにも近い場合は足場を組むのが困難となり、外壁の塗り替え等のメンテナンスが難しくなる可能性も考えられます。
一生住む家だからこそ、メンテナンスのしやすさも考えておきたいですね。
特徴をしっかり把握しての購入をおすすめします!
価格の安さが魅力的な狭小地ですが、その分デメリットと考えられるようなこともあります。
この立地でこの価格で買えるなんて!という好条件な物件もあると思いますが、安さだけを見るのではなく、特徴を事前にしっかりと理解したうえで購入することをおすすめします。