土地を探していると周辺環境は気になるところですよね。
将来隣に高い建物が建つかどうか、用途地域を確認すればどんな施設が建築される可能性があるか、ある程度予測することができます。
今回は色々な用途地域の特徴を簡単に説明していきたいと思います。
・用途地域って何?初めて聞いた!という方
・将来家の周りに高い建物が建つかどうか気になる方
目次
用途地域とは
用途地域とは、ざっくり言うと「このエリアには住宅しか建てちゃだめですよ」「このエリアならコンビニを作っていいですよ」とエリアごとに建ててもいい建物が決まっているルールのことです。
例えば新宿駅周辺は「商業地域」に指定されているので映画館や商業施設を建てることができます。
川崎の工業地帯は「工業専用地域」なので大規模な工場が集まっており、ほぼ工場以外の建物は建てられません。
用途地域は各自治体のHPに公開されている他、こちらのサイトでも調べることができます。
新宿駅周辺はこんな感じ。
ピンク色のエリアが「商業地域」と呼ばれるエリアです。
“用途地域マップより”
閑静な住宅街を求めるなら第一種低層住居専用地域がベスト
周りに絶対に高い建物が建ってほしくない!と思う方は第一種低層住居専用地域がおすすめです。
建てられる高さが10mまたは12mなどに制限されているので、低層マンションが建設される可能性はありますが、北側斜線制限があるので隣の空き地がよほど広くなければ2階建の戸建てが建つことがほとんどです。
北側斜線制限についてはこちらのサイトの解説がイラスト付きでかなりわかりやすいので、良かったらご覧ください。
閑静な住宅街といえば・・・世田谷!
用途地域マップで見てみると、やはりほとんどの場所が第一主低層住居専用地域であることがわかります。(緑色が第一種低層住居専用地域です)
“用途地域マップより”
第二種低層住居専用地域も高い建物が建つ可能性は低い
第二種低層住居専用地域にも10mまたは12m以下の建物しか建てられないという制限があるので、仮にマンションが建ったとしても低層マンションになります。
第一種との違いはコンビニや小さい飲食店が建てられるエリアであること。
近所にコンビニがあれば何かと便利ですよね。
住宅街の落ち着きと利便性を求める人にとってはメリットのあるエリアです。
※現在第一種低層住居専用地域にもコンビニが建てられるような規制緩和が検討されているようです。また、自治体によっては第一種低層住居専用地域でもコンビニ建設を許可している場合もあります。
高い建物が建つ可能性があるエリア
将来高い建物が建つ可能性がある用途地域をまとめていきます。
第一種中高層住居専用地域
中高層住宅のための地域なのでマンションも建てられます。
ただし北側斜線制限がかかる場合があるので、3階建の場合は天井を斜めに設計する必要があったりします。
第二種中高層住居専用地域
主に中高層住宅のための地域なので、この地域にもマンションを建てられます。
違いは2階建て以内&床面積1500m2以下の店舗や事務所が建てられるエリアであること。
ちょっとしたスーパーなどがある住宅地をイメージしていただけると良いと思います。
生活の利便性を求める方にはメリット大です。
第一種住居地域・第二種住居地域
第一種住居地域は3000m2までの店舗や事務所、ホテルが建てられるエリアになります。
第二種住居地域はそれに加えてボーリングやカラオケなども建てられるエリアなので、賑やかな街並みになります。
準住居地域
イメージはこんなかんじ。大きな道路の両側にマンションが立ち並んでいるようなエリアです。
国道や幹線道路沿いが指定されることが多いです。
道路の近くなので音は気になりますが、車で移動することが多い方にとってはメリットだと思います!
近隣商業地域・商業地域
”商業”と名のつく通り、お店が立ち並ぶ賑やかな街並みです。
準工業地域・工業地域
準工業地域は軽工業の工場やサービス施設等が建てられる地域です。
工場の他に住宅やホテル、ボーリング場、映画館、病院、教育施設なども建てられるので、ご家族が地域内の工場に勤めているファミリーの方は職場も学校も近くて利便性が高い地域といえます。
工業地域はどんな工場でも建てられるため、湾岸地域が指定されていることが多いです。
湾岸地域にはたいていタワマンが建っています。
高層階に住んで綺麗な景色を眺めたい方向けの地域かもしれません。
用途地域は販売図面に必ず記載有り
気になる土地や建物がどの地域に属しているかは物件の販売図面やポータルサイトに必ず記載があります。
例えばHOMESの画面だとここ↓
(物件概要の中に記載があります)
まとめ
用途地域ごとの特徴を知っておくと、将来周りにどんな施設が建つ可能性があるかを予測することができます。
一生住むマイホームなので、なるべく希望に合った環境で快適に暮らすためにも、用途地域をチェックしてみてくださいね。